検索結果に表示されるネガティブな情報や誹謗中傷サイトは、企業のブランド価値を大きく損ってしまいます。
これらのサイトの検索順位を意図的に下げ、自社の評判を守るための具体的な施策が「逆SEO」です。
しかし、逆SEOのやり方を間違えれば効果が出ないばかりか、ペナルティを受けるリスクさえあります。
本記事では、逆SEOとは何かをご紹介し、成果を出すための方法を解説します。
自社のブランド価値を守り抜くための知識を手に入れてください。
CONTENTS
逆SEOとは?
「逆SEO」とは、特定のサイトの検索順位を意図的に下げる施策のことです。ここでは、よく似た言葉との違いや本質を知ることで、逆SEOの全体像が見えてきます。
まずは基本的な定義から見ていきましょう。
検索結果の順位を下げること
逆SEOとは、特定のWebサイトの検索順位を意図的に下げることを目的とした方法です。結果的に問題のあるサイトの順位を相対的に押し下げるのが基本的な考え方になります。
あくまで自社の情報を強化することで、ネガティブな情報を目立たなくさせることが逆SEOの目的です。
逆SEOと似たような言葉
以下で逆SEOと似た言葉をご紹介します。- 逆SEO:見られたくないサイトの検索順位を、意図的に下げるための施策
- SEO:見せたいサイトの検索順位を、意図的に上げるための施策
- MEO:地図検索でお店や施設の順位を、意図的に上げるための施策
- リバースSEO:逆SEOと同義
- ネガティブSEO:逆SEOと同義
- ブラックハットSEO:見せたいサイトの検索順位を、不正なやり方で意図的に上げるための施策
SEOの中でも、Googleマップなどの地図検索に特化したものをMEO、不正なやり方で順位を上げようとする手法をブラックハットSEOと呼びます。
一方、逆SEOはSEOとは反対に、見られたくないサイトの検索順位を意図的に下げるための施策を指します。
リバースSEOやネガティブSEOは、逆SEOと同じ意味で使われる言葉です。
1ページ目から消えると効果は大きい
逆SEOは、ネガティブサイトの順位を検索結果の2ページ目(11位以下)に押し下げることがひとつの目的です。検索結果の2ページ目まで見るユーザーは非常に少なく、クリック率が激減するためです。
ある調査によると、Google検索の1ページ目の10位ですらクリック率はわずか2.4%で、2ページ目になるとさらに急激に下がります。
正しいやり方でネガティブサイトの順位を2ページ目まで下げることができれば、問題のあるサイトはほぼ誰の目にも触れなくなり、風評被害を大幅に抑制する効果が期待できます。

出典サイト:https://backlinko.com/google-ctr-stats
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逆SEOをする目的
ネット上の悪評や誹謗中傷を放置することは、売上低下や採用難に直結し、企業の存続を脅かします。
逆SEOは、深刻なダメージを防ぎ、企業の信頼を守るための重要な防衛策です。
具体的にどのような目的で対策が行われるのか、詳細を見ていきましょう。
風評被害の抑制と自社のブランディング
逆SEOの目的は、風評被害を抑制し、企業のブランドイメージを守ることです。検索ユーザーが社名を調べた際に、悪意のある口コミや事実無根の情報が上位にあれば、企業への印象は悪化してしまいます。
顧客との関係改善
顧客との関係改善は、逆SEOを行う重要な目的のひとつです。風評被害によって悪化した取引先や株主など、さまざまな顧客との関係を改善します。
事実無根の悪評が広まれば取引先がリスクを感じて契約を見直したり、株主が会社の将来性を不安視したりする事態に陥り、企業の存続を揺るがす深刻な問題につながります。
正しい逆SEOのやり方で企業の信頼性を示す情報を発信し、ネガティブな情報を目立たなくさせることは、顧客との良好な関係を維持・再構築するために不可欠です。
採用活動の悪影響を防ぐ
採用活動の悪影響を防ぐことは、逆SEOを行う重要な目的です。求職者の多くは、応募前に企業の評判をインターネットで入念に調べる傾向があるためです。
ある調査では、約7割の求職者がネットの口コミが原因で応募や選考、内定を辞退した経験があると回答しています。
デマや誹謗中傷の拡散を防ぐ
デマや誹謗中傷の拡散を防ぐことは、逆SEOを行う重要な目的です。X(旧Twitter)などのSNSは非常に拡散力が高く、一度ネガティブな情報が投稿されると、真偽が不明なまま一瞬で多くの人の目に触れてしまいます。
ネット上に広まった情報は完全な削除が難しく、企業のデジタルタトゥーとして残り続け、長期的にブランドイメージを損ないかねません。
逆SEO対策で順位を下げたいネガティブサイト
逆SEOの対象となるのは、誹謗中傷サイトだけではありません。拡散力の高いSNSの投稿、社会的な信頼性ゆえに根強く残るニュース記事、匿名で無責任な書き込みが横行する掲示板など、その種類は多岐にわたります。
ここでは、どのようなサイトが企業の評判を傷つける脅威となるのかを見ていきましょう。
SNSの炎上投稿
SNSの炎上投稿は、逆SEO対策で順位を下げたい代表的な対象です。X(旧Twitter)などのSNSは非常に拡散力が高く、幅広い年代で利用される情報拡散の起点になりやすいメディアです。
正しい逆SEOのやり方で自社の公式情報を発信し、悪影響を食い止めることが重要です。
ニュースサイトの記事
ニュースサイトの記事は、逆SEO対策で順位を下げたい対象のひとつです。ニュースサイトは社会的な信用度が高く、一度ネガティブな内容の記事が掲載されると、検索結果の上位に長期間表示され続けてしまいます。
過去の事実だとしても、過去の経営陣に関する不祥事や行政処分といった報道がいつまでも閲覧できる状態では、企業のブランドイメージを損ない続けます。匿名掲示板
匿名掲示板のスレッドは、逆SEO対策で順位を下げたい対象の代表例です。匿名で投稿できるという特性上、無責任な誹謗中傷や事実無根のデマが非常に発生しやすい傾向です。
総務省が行った調査でも、匿名掲示板は多くの人が誹謗中傷の投稿を目撃する場所のひとつとして挙げられています。
匿名掲示板は一度炎上すると、悪意のある情報が次々と書き込まれ、検索結果の上位に表示されやすくなります。
企業の評判を大きく傷つけるため、正しい逆SEOのやり方で対処することが重要です。Yahoo知恵袋
Yahoo知恵袋は、逆SEO対策で順位を下げたいサイトとして見落とせない対象です。Yahoo知恵袋はサイト自体の信頼性が非常に高く、Google検索で上位に表示されやすい特徴があります。
未然に事態を防ぐ目的で、正しい逆SEOのやり方を用いて対処する必要があります。
口コミサイト
口コミサイトは、逆SEO対策で順位を下げたい対象として挙げられます。たとえば、飲食店なら「食べログ」、企業の評判なら「転職会議」、美容サロンなら「ホットペッパービューティー」、病院なら「Caloo」などです。
口コミサイトは専門性が高く、書かれたネガティブな口コミが社名で検索した際に、上位に表示されることが少なくありません。
企業の評判を直接的に損なうため、正しい逆SEOのやり方で対処することが重要です。
各業界の口コミサイトは、企業にとって特に注意すべき対象です。
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逆SEOの具体的なやり方
逆SEOのやり方には、さまざまなアプローチがあります。ここでは、具体的なやり方を詳しく見ていきましょう。
自社サイトを検索結果上位にする
自社サイトを検索結果上位にすることは、逆SEOの効果的なやり方です。Googleは、サイトの信頼性は検索順位を決める上で非常に重要な要素だと公言しています。
企業が公式に運営するサイトは、その企業に関する最も信頼できる情報源と見なされるため、Googleから高く評価されやすい傾向です。
具体的な手法としては、基本的なSEO対策を施し、自社の取り組みや商品に関する質の高い情報を継続的に発信します。公式サイトの順位が上がれば、見てほしくないネガティブサイトの順位は相対的に下がるため、自分でできる確実な逆SEO対策といえるでしょう。
サテライトサイトを作り検索結果上位にする
サテライトサイトを作り検索結果上位にすることは、逆SEOの効果的な手法です。サテライトサイトとは、自社の商品やサービスを紹介する関連サイトのことを指します。
この手法により、見てほしくないネガティブサイトの順位を相対的に押し下げられるでしょう。
サイト運営者にネガティブサイトの削除依頼をする
サイト運営者にネガティブサイトの削除依頼をすることは、逆SEOのやり方のひとつです。サイトの「お問い合わせフォーム」や「管理者情報」などから運営者に連絡を取り、どの投稿が、どのような理由で権利を侵害しているのかを明確に伝え、削除を要請します。
逆SEOの被害を受けた際に自分でできる対策のひとつですが、運営者が依頼に応じないケースも少なくありません。
運営者が応じない場合は、他のやり方や専門家への相談を検討する必要があります。
Googleにネガティブサイトの削除依頼をする
サイト運営者が依頼に応じない場合、Googleに直接削除を依頼する方法があります。自分で行えますが、法的な主張や情報の正確さが求められます。
以下で手順を紹介します。
- Googleが用意する「法的な理由でコンテンツを報告」フォームにアクセスする
- 情報を入力する(削除したいページのURLや名誉毀損などの法的な理由など、可能であれば客観的な証拠を提出する)
- Googleの審査を待つ
しかし、この方法は必ず成功するわけではありません。
自分での対応が難しいと感じたら、専門家への相談も検討しましょう。
参考:https://support.google.com/legal/answer/3110420?hl=ja
口コミサイトのイメージを改善する
口コミサイトのイメージを改善することは、効果的な逆SEOのやり方です。口コミサイトに企業として公式に返信し、イメージ改善を図る手法です。
Yahoo知恵袋などで自社に関する誤解を招く質問に対し、公式な立場で正しい情報を提供して誤解を解く場合にも応用できます。
自分でできる、顧客との信頼関係を再構築するための重要な逆SEO対策です。
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逆SEOのやってはいけないNG手法
風評被害に苦しんでいると、つい攻撃的なやり方で対抗したくなるかもしれません。
しかし、逆SEOには絶対に手を出してはいけない「禁じ手」が存在します。
これらはGoogleから重いペナルティを科され、最悪の場合サイトが検索結果から完全に消えるという事態を招きかねません。
どのような行為が該当するのか、具体的に見ていきましょう。
サイトをコピーして大量作成
他人のサイトを丸ごとコピーして大量の「コピーサイト」を作成することは、逆SEOで行ってはならない手法です。Googleのガイドラインに明確に違反するスパム行為にあたります。
一見、手軽なやり方に見えますが、Googleは無断で複製された価値のないコンテンツを厳しく評価し、ペナルティを科します。
この手法は、自社サイトの評価まで下げる危険性があり、状況をさらに悪化させるかもしれません。禁止されている逆SEOの手法には手を出さず、正しい逆SEO対策での対処が必要です。
DMCA(デジタルミレニアム著作権法)の悪用
DMCA(デジタルミレニアム著作権法)の悪用は、逆SEO対策で禁止されている手法です。DMCAの申し立ては、本来、自社の文章や画像などがコピーサイトに無断転載された際に、著作権侵害をGoogleに伝え削除を求めるための正当なやり方です。
DMCAを逆SEO目的で悪用することは、法的リスクも伴います。
スパムリンク
逆SEOでやってはいけないのが誹謗中傷サイトに大量のスパムリンクを送る手法です。スパムリンクとは、サイトの評価を下げる目的で、アダルトサイトや海外のギャンブルサイトなど、無関係で質の低いサイトから大量に送られる不正なリンクのことです。
Googleからの評価を不正に操作しようとする典型的な攻撃手法であり、Googleは検索順位操作を目的としたスパムリンクを明確に禁止しています。
重大なガイドライン違反であり、誰がおこなったか特定されるリスクも伴います。
風評被害を受けても、禁止されている逆SEO手法に手を出すべきではありません。
低評価サイトからリンクを貼る
逆SEOでやってはいけないのが自作した低品質なサイトから大量のリンクを送り、誹謗中傷サイトの順位を下げようとする手法です。内容の乏しいブログや自動生成した意味のないサイトを大量に作り、そのサイトからリンクを送る行為が該当します。
この行為は、Googleが明確に禁止している「リンクスパム」にあてはまります。
Googleはリンクの「量」よりも「質」を重視しているため、低品質なリンクを大量に送るやり方はガイドライン違反です。風評被害を受けても、リスクが高く絶対に行ってはならない手法のひとつです。
隠しテキストやリンク
隠しテキストやリンクの使用は、逆SEOで絶対に行ってはならない手法です。サイトの背景と同じ色の文字を使ったり、画像をテキストで隠したりして、人間には見えない形でキーワードやリンクをページに埋め込む手法です。
隠しテキストや隠しリンクは、逆SEOの中でも特に危険な手法として避けるべきです。
逆SEOを業者に依頼したときの費用相場
逆SEOを専門業者に依頼する場合、主な料金体系は以下の2つです。
それぞれの特徴を活かし、自社の状況に合ったプランを選ぶことが重要です。
| 特徴 | 成果報酬型 | 月額定額型 |
|---|---|---|
| 費用の発生 | 目標順位まで下がった時点で発生 | 毎月、定額で発生 |
| 費用相場 | 10万円~20万円程度 | 月額20万円~30万円程度 |
契約前に必ず総額でかかる費用を確認しましょう。
参考:https://axia-company.co.jp/column/gyakus-cost/
自分が逆SEOを受けた場合の対処のやり方
逆SEO攻撃を受けたかもしれないと感じたら、まずは現状を把握することが重要です。
攻撃の痕跡がないかを確認することと、将来の攻撃に負けないための根本的なサイト強化の、両面からのアプローチが不可欠となります。
以下で、具体的な対処のやり方を見ていきましょう。
低評価サイトの被リンクがないか確認
逆SEOを受けた場合の対処として、自社サイトに不審な被リンクがないかを確認しましょう。この確認作業は、Googleが無料で提供する「Google Search Console」を使って自分で行えます。
Search Consoleの「リンク」を選択し、見覚えのない海外のサイトや、自社と無関係なアダルト・ギャンブル系のサイトからリンクが大量に貼られていないかチェックしましょう。
このような低品質なリンクは、サイトの評価を下げる目的で第三者が意図的に設置した可能性があります。不審な被リンクを発見することは、逆SEO対策の第一歩です。
ドメインパワーを強くし順位を下げられにくくする
ドメインパワーを強くし順位を下げられにくくすることは、逆SEOを受けた場合の根本的な対処方法です。ドメインパワーが強いサイトは、Googleからの信頼が厚いため、多少のネガティブな攻撃を受けても検索順位を下げられにくくなります。
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逆SEOに関するよくある質問(Q&A)
以下で逆SEOに関するよくある質問をまとめました。順番に見ていきましょう。- Q逆SEOは違法ではないの?A逆SEOは、やり方によって合法な場合と違法になる場合があります。
自社の公式サイトや関連サイトの価値を高め、結果的に誹謗中傷サイトの順位を相対的に下げる正攻法の手法は問題ありません。
しかし、スパムリンクを送る、サイトをハッキングする、虚偽の情報を流して評判を貶めるといった攻撃的なやり方は、名誉毀損罪や威力業務妨害罪などの法律に触れる可能性があります。
逆SEOを受けた場合も、自分で違法な報復を行うことは絶対に避けるべきです。
- Q逆SEOの効果はどれくらいで出る?A逆SEOの効果が出るまでの期間は、対策するサイトの強さや、やり方によって大きく異なります。
一般的には数か月から1年以上かかるケースも珍しくありません。
Googleの検索順位はすぐには変動せず、施策の効果が評価に反映されるまで時間がかかります。
業者に依頼する場合も、費用と同様に期間は状況によって変動します。
即効性を期待するのではなく、中長期的な視点で対策を続けることが重要です。
自分で行う場合も同様に、継続的な取り組みが必要になります。
- Q自分で逆SEO対策するのは難しい?A自分で逆SEO対策することは不可能ではありませんが、専門知識がない場合は非常に難しいのが実情です。
Googleに評価されるコンテンツを継続して作るための知識や多大な時間が必要となります。
通常業務を抱えながら、逆SEO対策の知識習得から実践までを一人で行うのは、現実的ではありません。
より確実かつ迅速な解決を望むなら、専門の逆SEO業者に相談するのも有効な選択肢です。
自分で行う場合は長期的な視点での取り組みが必要になります。
まとめ:逆SEOは会社を風評被害から守る
本記事では、逆SEOとは何か、その目的から具体的なやり方やNG手法までを解説しました。逆SEOの目的は企業の風評被害を防ぐことにあり、自社サイトを強化して、問題のサイトの順位を相対的に下げる手法が基本です。
一方で、コピーサイトの作成やDMCAの悪用といった手法はリスクが非常に高いため、決して手を出さないでください。
逆SEOを受けた場合は、正しい知識をもつことが重要です。
自分でできる対処法もありますが、状況に応じて専門業者の利用も検討し、企業のブランド価値を守ってください。












